モノクロな日々

社会に出てしまってから放置されているブログ。わたしも世間から放置されている・・・。

社会に羽ばたこうとする人物の成長録(?)。目下のところ、就職活動や公務員試験勉強の様子を書き記していく予定です。

日本史 初学者の教材

このページを訪れてくれた方が日本史を勉強する理由は様々であろう。
センター試験で要求される大学受験生もいるだろうし、わたしのように公務員試験の対策として日本史を学ぶ者もいるだろう。
ここでは、高校生以上の学力を持った方が日本史を初めて勉強する際に役立ちそうな教材を紹介してみる。
わたし自身、中学で歴史を勉強して以来実に10年近く歴史学習からは離れた生活を送ってきたが、ここに挙げたのはそんな私にもとっつきやすい教材ばかりである。



東進ブックス『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―原始・古代史
東進ブックス『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―中世・近世史
東進ブックス『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―近現代史

細かい知識を詰め込むよりも、まずは歴史の大筋を掴むことを目指した本。
どの勢力とどの勢力とが対立していたか、といった構図を重視して解説が為され、その点をわかりやすく表した年表を随所に用いている。
また、何が原因で何が引き起こされたかという因果関係を非常に大切にしているため、日本史を――ただ暗記するのでなく――理解して頭に焼き付けることができる。
とてもわかりやすい本と言えるであろう。

当然ながら、そういった方針で編集された本であるため、掲載された知識量は少ない。
センター・私大受験にまで用いることができると案内されているが、実際にこの本の知識だけでセンター試験を受験しても、高得点とはいかないのではないだろうか。
公務員試験で用いる場合も、この本で「流れ」を掴んだのちに、『クイマス』なりなんなりで知識を補充する必要がありそうである。
それでも、『クイマス』を解くのがさほど苦しくならない程度の知識は本書で十分身につく。

欠点としては、3分冊となっているために値が張ること。
3分冊になっているのは決して情報量が多いからでなく、その理由としては次の2点が考えられる。
まず1点目は、文字が大きかったり行間が広く空いていたりし、また1冊が薄い点。
3冊買わせようなんて魂胆が見えてくる気がしないでもないが、擁護するとすれば、それによって活字嫌いな人でも読みやすくはなっている。
2点目が重要で、同じことも繰り返し説明されていたり、図が多用されていたりする点。
このおかげで、読み進める過程で「この人誰だったっけ?」などと疑問を抱いて以前のページを読み返さなくて済むことが多い。

軽い口調で書かれた文体が好きになれない、という読者もいるかもしれない。



東進ブックス『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―文化史

へー、文化史編も出ていたんだー、今知ったわー。
大学受験生って文化史を軽視しがちな気がするけど、こういうの1冊読み込んでおくのは大切なんじゃなかろうか、俺知らんけど。
もちろん、難関大の入試には知識量が足りない本のようではある。
公務員試験対策としてはいかがなのだろうか。
「芸術・文学」科目対策になったりするのかな??



東進ブックス『日本史B一問一答―完全版
東進ブックス『センター日本史B一問一答―完全版

上と同じく金谷先生の編集した一問一答式問題集。
文を読むばかりでなくこういった問題集で刺激を受けるのも大切であろう。

歴史の順序を辿って問題が構成されているので、軽く眺めるだけでもいい復習になる。
問題のレベル分け、赤シートを利用した二重の利用法など、工夫も見られる。

私が所持しているのは(いろいろあって)通常版だが、公務員試験対策としてはセンター版だけ使えば十分なのかな?
そもそも公務員試験対策に特化した問題集(『光速マスター』など)を利用すればいいのではないかという気もするが。



中経出版センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる本

上で紹介した本よりも恐らく多くの内容を1冊の本に凝縮させている。
その分行間が狭くなり文字がぎゅうぎゅう詰めな印象を受けるが、読みにくいということはない。
東進ブックスほど軽くはないが、語り口調。

センター試験を受けるにあたって必要となる知識は十分に掲載されており、この1冊の知識で8割程度は見込める様子。
また、歴史検定の2級にも挑戦できる実力が身につくとのこと。



山川出版『もういちど読む山川日本史

安定の山川本。
私の手元にあるのは教科書の『詳説 日本史』であるが、それを社会人向けに改定したという本書も似たようなものだろうと思って講評。
違ったらゴメン。
ゴメン、嘘。
詳説 日本史 』の方がカラーだし、情報量も多そう。

教科書としての安定感があるが、割とわかりやすい。
ただし、記述は非常に簡素であるため、活字苦手の人が初学で本書を手に取ると、やる気が殺がれるかもしれない。
公務員志望が活字に臆してどうすんだという気はするが。
ただ公務員試験対策としてはオーバーワークなんだろうな、拾い読みとかならまぁいいとしても。



日本史の勉強、とても楽しいですね!
けれど時間が全然足りないですね……。




金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―原始・古代史 (東進ブックス―名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―中世・近世史 (東進ブックス―名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―近現代史(東進ブックス―名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本文化史 (東進ブックス 名人の授業)
日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス―大学受験高速マスターシリーズ)
センター日本史B一問一答―完全版 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
決定版 センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる本
もういちど読む山川日本史